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何をみても
この家のなか、何を手に取っても夫のことを思い出す。

新婚当初から使っている、小さな土鍋。
菊名の雑貨屋さんで買ったよね。
古ぼけた値段のシールが箱に貼りついている。
初めての冬、初めての一緒につつく鍋料理。
一体何の鍋だったのか。

大きな大きなクリスマスツリー。
30代半ばで手に入れた分譲マンションの暮らしが嬉しくて
近くのホームセンターで買ったよね。
大きな背中を丸めて飾りつけをしていた君。
まるで子供のようだった。
去年から出すのを止めていた。
恐らく来年も、ずっと出すことはない。

おそろいの湯飲み茶わん。
私が若かりし頃、陶芸教室で焼いた、ちょっとブサイクな茶わん。
それでも愛用してくれたね。
今日みたいな寒い夜には、お風呂上りに生姜湯やくず湯も飲んだ。
今まで通りに「お茶はいったよー」と声に出してみても
返事がないね、当たり前だけど。

明日、不慮の事故で死んだとしても私は悲しくない。
だって夫に会えるのだったら。
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【2016/12/20 21:37】 | 家族のこと | コメント(0) | page top↑
第2206回「好きな空間はどこですか?」
大阪にある某ビジネスホテルの部屋。
無駄のない室内と、ほんのり薫るアロマ、マッサージチェア、ガラス張りのシャワールーム。
落ち着きます。
【2016/12/20 21:23】 | 未分類 | コメント(0) | page top↑
遺族年金
夫を亡くしてもうすぐ3ヶ月。
そしてついに下りました、“遺族厚生年金”。
当面の生活には困らなかったけれど、やっぱり安定した収入があるのとないのでは
自分の気持ちの持ちようが大違い。

ありがとう、納税者の皆さま。
ありがとう、給料から月々厚生年金費を積んでくれた我がご主人さま。

でも、ケチケチ節約生活は忘れません。
無駄に使っては罰が当たりますから。

【2016/10/15 19:06】 | 日常 | コメント(0) | page top↑
やっぱりこうなるか
母が父を亡くしたとき、しきりにスーパーの夫婦連れを羨んだことがあった。
「いいわね、こっちは一人だっていうのに」
亡くなってしまったのだから仕方ないじゃないか、とその時は思った。

でも、自分が夫を亡くしてみて、初めて母のその時の気持ちが理解できた。
世の中の夫婦、カップルがすべて羨ましくなるのだ。
喧嘩してても、疎ましく思っていても、とにかく相手がいるということ。
生きている相手が存在するということ。

パート仲間との昼休みの会話。
季節もいい頃になり、日帰り旅行へ行ったりと楽しい日常。
ご主人との言動をイヤそうに(もちろんわざとだが)話す同僚たち。
いいなぁ。
内心叫びたくなるほど羨ましい。
私の夫は、夫は、もう二度と会えないところへ行ってしまった。

これから歳をとるにつれて、どんどんこういう気持ちが強まるのだろう。
やっぱりこうなるか、って。
淋しいな、哀しいな。
だからといって他のひとは要らない。
あの夫でなければ駄目なのだ。
【2016/10/05 20:59】 | ぼやき | コメント(0) | page top↑
夫の遺影が睨んでいるよ
またまたマンション上階のジジババの部屋に孫が遊びに来た様子。
早朝からのドタバタ足音は毎度のことながら、
最近気になるのは、孫が遊びに来る前夜の騒音。
恐らく部屋中を片付けて掃除しているのか、夜中2時3時までうるさい。
あと2年くらい我慢すれば収まるかなぁ。

そんなことを言うと、夫の遺影がまたまた私を睨んでいる。
「もうちょっとの辛抱だよ」と。
今度部屋を探すことがあれば、最上階しかないね。

明日は夫の月命日。
体重が39キロまで減ってしまった私は、これではいかんと
ようやく牡蠣フライ定食などを口にする気になり
御飯・味噌汁をおかわりまでして、久々の満腹状態に。
(もう晩御飯は要らない)
いつものAoyama flower marketで薔薇の花束を買い、仏前に供えた。
お彼岸なのでおはぎも買った。

早いね、2ヶ月ですか・・・・・・・。
病床での夫の姿を思い出すと、まだまだ涙があふれる。
可愛そうに、もっともっと生きたかったのに。
例え病気を抱えながらでも、会社を辞めざるを得なくても
生きてさえいればよかった。
それだけのわずかな望みも叶えられなかった。
実直に仕事をこなしてきた夫、
常に長男として責任を負ってきた夫、
そして何も夫の為にしてあげられなかった私に、それなりに残してくれた夫。

可愛そうに。
それが運命だなんて、一体誰が決めるの?
世の中実にくだらない愚かな男が山ほど元気で生きているというのに。
なぜこんな立派な夫がたった54年で亡くならなければならないの。
【2016/09/25 19:53】 | 日常 | コメント(0) | page top↑
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